実質日本一の航空会社ANA。
そのマイルを頑張って貯めているという人は多いだろう。
なぜなら、飛行機に無料で乗れたり、席のアップグレードが出来るのはもちろんだが、ANAスカイコインに交換することで旅行パック全体の支払いに充てられるなど、旅行好きには溜まると嬉しい特典がいっぱいあるからだ。
実際、私は先日、貯めたマイルを使って家族で長崎のハウステンボス旅行を楽しむことができた。
そして、マイル貯めてこんなに楽しい思いができるなら、もっと頑張ろうと、少しでも多くANAマイルを貯めるにはどうしたら良いかを研究しまくったので、その成果を発表したいと思う。
今回はまず、陸マイラーの王道、ANAカードでマイルを貯める場合の最強手法をご紹介したい。
尚、本記事の執筆は2016年4月であるため、情報もその時点のもの。
適宜、情報に変更があれば、本記事内容も更新していくつもりではあるが、追いつかず情報が古い場合もあるので注意されたし。
ANAマイルの貯まるクレジットカード

カードでマイルを貯める、その王道はオフィシャルANAカードを作ることだ。
そして、何でもかんでもそのカードで払えば、(人によるが)年間数百万円の使用となり、その0.5〜2パーセントを還元できる。
すなわち、年間数万マイルを稼ぎ出すことが可能だ。
そこで重要になってくるのがマイル還元率。
上記の通り、下は0.5パーセント、上は2パーセントとすると、同じ金額を払っても得られるマイルは4倍も差がついてしまう。
なるべく還元率の高いカードを使いたい。
還元率最強カードはANAダイナース プレミアムカード
最強の還元率、2パーセントを誇るのがこちらのカード。
ANAダイナース プレミアムカードは100円=2マイル相当だ。
しかし、問題になってくるのが高額の年会費。
2016年4月時点で155,000円(税別)という年会費が必要で、これを払ってまでマイル取得に命を懸けたいかというと多くの人は違うはず。
これは思うに年間1000万円くらいカードを切る高所得者でないとそのメリットを感じられることは少ないと思う。
また、そもそもダイナースは審査が厳しいことで有名で、なおかつプラチナカードであるから、一般サラリーマンだと審査に通る可能性自体も低いのだ。
また、ダイナースの困るところはVISAやマスターに比べて、結構使えない(対応していない)ところがある。
世界レベルだと結構使えない国が多いし、日本国内でもちょこちょこ未対応。
一応、ダイナースはJCBと提携しているのでJCBが使えるところなら使える可能性は高いが、国際的にもシェアの高いVISAやマスターに比べると全世界レベルで見れば汎用性は低い。
必然的に海外旅行が多い方は他にもカードを持つことが必須になり、そっちの年会費も払うとなるとコスパは悪そうだ。
一般サラリーマンにおすすめはANA VISAワイドゴールドカード
ANAダイナース プレミアムカードは上記の理由から、一般サラリーマン層にはあまり向いていない可能性が高い。
したがって現実的なおすすめはこちらのANA VISAワイドゴールドカードだ。
理論上の最大還元率1.7128パーセントは、プラチナカードを除くカードでは最強ランク。
しかもこれが、ANAワイドゴールドカード最安の年会費9,500円(税別)〜で持てる(最安値はマイ・ペイすリボとWEB明細の登録が条件)。
おまけにVISAブランドだから、カードが使える場所なら大抵使えるし、同時搭載される電子マネーiDや楽天Edyを併用すれば、利便性はかなり高いカードだ。
私が持っているのもこちらである。
ただ、最大還元率を実現するには下記の3条件を満たすことが必須。
具体的には
- (1)マイ・ペイすリボに登録しつつ1円でも良いから手数料が発生すること
- (2)前年度の利用額が300万円以上あること
- (3)ソラチカカードを持っていて、Gポイントからのメトロポイント経由でマイル交換できる環境があること
どれもちょっと分かりにくい話なので、解説しておきたい。
尚、万が一これらをすべて満たさない場合はマイル還元率1パーセントになってしまう。
それでも毎年ボーナスマイルとして2,000マイルは無条件でもらえ、ANA搭乗時にはボーナスマイル(積算率25パーセント)もあるので、選んで損はないかと思う。
(1)マイ・ペイすリボについて

これは、登録しておくと常に勝手にリボ払いになる制度だ。
リボ払いは手数料が発生するので、一括で払いたい派は多いと思うが、年会費の減額にもつながるので、とりあえず登録して毎回なるべく多めに払うのが良いと思う。
手数料は1円だけでも発生すれば、ボーナス枠のワールドプレゼントポイントが貯まり、これをマイルに移行する。
(2)前年度の利用額について

これは金額に応じてボーナスポイントが発生する制度があることに由来する。
V1 ステージ(50万円以上100万円未満)、V2ステージ(100万円以上300万円未満)、V3ステージ(300万円以上)という3つのステージがあり、ステージに応じたワールドプレゼントポイントがもらえるのだ。(もちろんステージが高いほど高還元率!)
問題は、年間300万円以上もカード決済しないという方が多いのではないかということだが、仮にV2ステージでも1.5787%、V1ステージ の場合は1.5346%でV3より劣るもののまだまだ還元率は高い。
(3)ソラチカカードを持っていること

最後は上記でもらったワールドプレゼントポイント(ボーナス)をマイルに還元する際に、通常ルート(三井住友カードの機能で交換1ポイント=3マイル)ではなく、いったん別のポイントに交換をいくつか経由することによって、もっとお得なレート(1ポイント= 4.445マイル)でマイルに交換するという方法だ。
具体的には、「ワールドプレゼントポイント(ボーナス)→Gポイント→メトロポイント →ANAマイル」という流れ。
いろいろ経由するため、交換完了まで約120日(4か月)もかかるので、マイルを急いで使いたい場合は不向きだが余裕があるときは結果お得になるので是非活用したい。
これを実現するには、東京メトロとJCBが発行するソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)を持っていることと、有名ポイントサービス「Gポイント」に登録していることが必要だ。
ソラチカカードの発行はカードをもう1枚持つことになるのと年会費2,000円(税別)が必要になるので、少し敷居が高く感じる方もいるかもしれないが、もし東京近郊にお住まいで日ごろから地下鉄によく乗る方であれば、乗るだけでANAマイルに交換できるポイントが貯まるので、上記の交換ルートを作れる以上のメリットもあるので持っておいて損はないカードだろう。
また、Gポイントは無料で登録できるし、色々とポイントを稼げるチャンスがあるので是非登録しておくと良いだろう。
航空券をよく購入する方はこちらのカードもおすすめ
もしあなたが航空券をカードで買うことが多い場合、ANAカード以外におすすめのカードがある。
こちらのアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードだ。
対象航空会社の航空券や対象旅行代理店の指定旅行商品の購入という条件付ではあるが、驚きの還元率5パーセントである。
年会費35,000円(税別)がネックではあるが、例えば仕事でよく飛行機乗るうえ、その代金を立て替えることが多いなんていう方は、持っておくと嬉しいカードではないだろうか。
対象者は限定されるが、上記のANA VISAワイドゴールドカードと併用すると、かなり楽にマイルを貯めることができるはずだ。
ちなみに還元率は3パーセントに落ちるが、年会費10,000円(税別)で良い、プレミアじゃない方の「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」というのもある。
航空券の購入頻度や購入額を検討していただければ、場合によってはこちらの方がコスパ良しという方もいるだろう。
合わせて検討してみて欲しい。
【裏技情報】カードでさらにANAマイル還元率を高める方法

さて、ここまでANAマイルを貯めやすいカードを紹介してきたが、最後に「カードを使う場合、さらにプラスでANAマイル獲得できる」合法的な裏技をご紹介したいと思う。
これを使えばさらに0.3~5パーセント程度還元できる(還元率はショップによる)ので、理論上ANAカードと組み合わせれば最大7パーセントのマイル獲得も可能となる。
また、特に使用するカードは選ばないため、たいていの方がすぐに取り組むことが出来る。
ANAマイレージモール経由でショッピングする

その裏技は、ネットで買い物をするときにPCでもスマホでも構わないが、 ANAマイレージモール というサイトを経由してから買うというもの。
例えば、あなたが楽天で何か商品を買おうかという時に、このサイトを経由するとご購入200円ごとに1マイル貯まる。
他にもYahoo!ショッピングやベルメゾン、ユニクロ、ディノス、ZOZOTOWNなど取扱ショップは数多く、人気ショップはかなり高い確率で網羅しているので、たいていのネットショッピングでその恩恵を受けられるはずだ。
ネットで何か買おうと思い立った際は、マイレージモール経由できないか、ぜひ一度サイトを確認してみて欲しい。
(ちなみにAmazonは取り扱いがないようだ)
【まとめ】基本的にはANA VISAワイドゴールドカードがおすすめ

長くなってしまったので、まとめよう。
ANAマイル還元率最強のクレジットカードは、かなり高所得者なら「ANAダイナース プレミアムカード」だが、ほとんどの方におすすめできるのは「ANAワイドゴールドカード」。
ただし、最大還元率を実現するには(1)マイ・ペイすリボ(2)前年度の利用額が300万円以上(3)ソラチカカードを持っていることが必要。
ただし、よく航空券を購入する場合は、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードも使える。
そしてネットショッピングする際はANAマイレージモール経由でさらにお得。
以上、是非参考にしてみていただければと思う。